セルフイメージ・コンフォートゾーンを上げるには?小さな成功体験を積み重ねる

今うまく行っていない人は、おそらくセルフイメージやコンフォートゾーンが低いレベルにあると思います。

セルフイメージとは、自分はこういう人間だ、レベルだ、という自分自身に対する自分のイメージです。

コンフォートゾーンというのは、自分が快適にいられる範囲で、例えば、成績なら、100番までは落ちても気にならないけど、150番までは落ちたくない、とか、頑張れば10番台には入れるけど、それ以上は絶対無理、というように、自分が快適な感情でいられる範囲です。いわば、エアコンの設定温度みたいなものです。

このコンフォートゾーンに入るように、人間は無意識に行動しています。ですから、成績で10番から50番がコンフォートゾーンの学生は、まちがって3番に入ったりすると、勉強をやる気がなくなり、何もせずにいて、次回の試験ではひどい点数を取ってしまったりします。

逆に、100番に下がってしまったら、これはヤバイ、と感じて、必死で猛勉強して次のテストでは50番以内に戻ります。これらは無意識に行動します。潜在意識には強制力があるためです。いわば強迫観念みたいなものです。

ですから、コンフォートゾーンが人間の行動を決めています。コンフォートゾーンの解説動画はこちらです。

コンフォートゾーンが低い例としては、勉強は落第(留年)せず、学年ビリでもいいから卒業できればいい、給料は食べていけるだけもらえばいい、食事はおいしくなくても空腹を満たせればいい、などなど。最低限のレベルでいい、という考えです。

このような低いコンフォートゾーンにいると、それ以上の成功のチャンスがあっても棒に振ってしまうおそれがあります。成功するためには、コンフォートゾーンを引き上げる必要があります。

と言っても、貧乏で食うや食わずの人が、いきなり年収1億円のコンフォートゾーンにすることは非常に難しいです。ごくまれにそれができる人もいますが、よほどの事情があった場合でしょう。一般人は、年収300万円の人が年収1億円を目指そうとしても絶対無理、という気持ちが強くなって逆効果になるおそれがあります。

しかし、いきなりは無理でも徐々にならコンフォートゾーンを上げて行くことは可能です。

私が教えた中学2年の生徒さんは、試験の点数が100点満点で16点とか19点で、通知表も10段階評価で2と3ばかりでした。入れる高校がないので、親も高校は受けさせない、中卒で働け、と言っていました。

彼が私のいう勉強方法を始めて3カ月位経つと、ある科目で70点位になりました。しかし、そのときも家族は、1科目は上がったけど、他の科目が上がってないからやっぱりうちの子はダメです、と言ってました。彼自身もあまり変化は無かったようです。

でも、さらに3か月後、もう1科目がやはり70点位に上がりました。そこでようやく家族も本人もできるんじゃないか、と気づいたようです。1回いい点を取っても、家族は全く評価しませんでしたが、2科目70点位をとったことでようやくうちの子はできる、と気づいたようでした。

そしてそれ以上に彼自身に自信がつき、中学3年の夏休みには猛勉強を始めました。そして、最終的には地域トップの名門高校の特進クラスに合格しました。

私の教えた勉強方法を続けていたら、高校の特進クラスでも上位に入り、京都大学が狙える位になっています。そのあたりの事情はこちらに本人とお母さんの言葉で書いてあります。

劣等生が名門高校に合格できた高校受験勉強法

つまり、セルフイメージが低いうちは、努力(猛勉強)自体ができないのです。最初からやっても無駄だからやらない、という気がするのでしょう。しかし、やればできる、とわかれば、劣等生でも頑張ることができ、成績や偏差値を飛躍的に伸ばすことが可能です。

他のスポーツの例でも、キックボクシングの藤原敏夫選手は、日本人として初めて本場タイのラジャダムナン・スタジアムのチャンピオンになりましたが、そこまで行くのに8年かかりました。でも、最後の年の練習を最初からやっていたら1年でチャンピオンになれていた、とも言っていました。

つまり、チャンピオンになれる自信があって、それにふさわしい練習をしていたら非常に短期間でその分野でトップになれる、ということです。本場タイで勝のは非常に難しい、と思っていたので長くかかったのでしょう。最初から勝てて当たり前のような考え方で練習していたら、ずっと早く本場タイのチャンピオンになれていたはずです。

上に書いた中学2年生も、トップクラスになれる、京大合格も可能、とそのときに信じていたらもっと早くから猛勉強してもっと早く成績が上がっていたでしょう。

そういう意味では、自信を付けることはとても重要です。しかし、ほとんどの人はそう簡単には自信を付けることはできません。

自信のない人が自信を付けるためには、小さな成功体験を積み重ねて、それにより徐々に自信を付けていくのが最も確実と思います。

あるいは、1日~数日でもいいので、自分の限界を超える15~18時間の猛勉強や猛練習をやる、営業なら数稽古で通常の数倍のお客さんを訪問してみる、徹夜かそれに近い位の意識が朦朧となる位まで一つのことを徹底的にやる、というようなことをやっても自信がつきます。

それには、1つのことに集中することと、最速でやることが有効と思います。

自信をつける方法はこちらの教材にもより詳しく書いています。大学受験生に限らず、資格試験受験生(司法試験受験生、USCPA受験生等)や大企業のコンサルタント、中堅企業の社長さん、医師等も購入され非常に高い評価を受けています。

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