東大生だけが知っている不都合な真実-池田渓「東大に入ると人生が辛くなる」

東大なんて入るもんじゃないよね、という東大生もいるようです。私は、こういう話を聞いたことがないので、そういう友人は1人もいません。

しかし、彼の周りにはたくさんいるようです。彼というのは、池田渓氏。1982年生まれなので、現在38歳位。現在はライターをしており、その前は、東大農学部卒、同修士課程修了、博士課程中退、出版社勤務から、フリーのライターになった方のようです。

彼のような経歴であれば、ポストや収入も同期の東大生に比べて低いでしょうから、東大以外の大学に入って普通に会社に入っていた方が幸せだったかも知れません。

彼は今回、「東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話」という本を書いたようです。その前には、貧乏東大生が見た「金持ち東大生」との残酷格差、「仕事がデキない東大卒」が陥るただ1つの失敗、という記事を東洋経済オンラインに執筆しています。

そして、今回は、ダイヤモンドオンラインで、表題のような記事を書いていました。

これらの記事は全て、東大に入った後のネガティブな面に焦点を当てており、東大の影の部分にスポットライトを当てて書いた本と言っていいでしょう。

確かに東大に入って、順風満帆に成功して、5億円の資産を築いた元農林水産省事務次官の熊澤英昭氏や、リクルートという大企業を作った江副浩正氏、ベンチャー起業して数百億円、数千億円の資産を持つ起業家、弁護士として成功して年収億を超えるパートナー弁護士、日銀総裁、総理大臣、東大教授など、成功者も枚挙にいとまがありません。

しかしながら、光があれば影も濃いように、その裏には、東大に入って失敗して、東大に入らなかった方が良かった、という人達も確かに存在します。

この記事ではそのようなケースを紹介しています。

が、私に言わせれば、地頭の悪い人が東大に入れば失敗する、情報収集能力のない人が東大に入ると失敗する、人生計画(ビジョン)のない人が東大に入れば失敗する、というだけのことではないかと思います。

東大に入る、ということは、野球でいえば、王、長嶋、イチロー、大谷みたいな化け物のような猛獣の檻に入るようなものです。ボクシングでいえば、メイウエザーみたいなやつらがウヨウヨいるリングに入るようなものです。

そして、東大にいったん入れば、その後は東大卒や京大卒、早稲田卒、慶応卒などが競争相手になります。つまり、東大に入ればそれで終わり、勝ち逃げ、ではなく、その後も東大生同士あるいは、東大と同程度の能力を持つ強いライバル達との競争が待っているわけです。

それが会社なり、官僚なり、大学等で一生続くわけです。しかも、学力があるからといって、そういう競争に勝てるとは限りません。上司と馬が合わないといくら優秀でも飛ばされることもあります。他大学卒業生がラッキーパンチで先に成功し、東大卒が出世競争で負けるケースもあり得ます。

東大卒でない上司が上役になってイジメられることもあり得ます。東大生なのに、こんなことも知らないの?使えない東大卒だな、それで東大卒か?などと嫌味を言われることもあり得ます。

そういう意味では、東大卒が全くストレスなく幸せな一生を送れる、とは限りません。東大なんてはいるもんじゃないよね、というような目にあうこともあり得ます。

そういう場合にどうすればいいか?についての動画を撮ってみました。以下からご覧下さい。