人は皆それぞれそれまで生きてきた人生の歴史があります。その歴史はあなたの人生の物語、つまりストーリーです。
あなたの人生のストーリーはどんなものでしょう?すばらしい成功のストーリー?または失敗だらけの他人に誇れることが何もないストーリーでしょうか?成功のストーリーの人はますます成功し、失敗のストーリーの人は今後も失敗の多い人生を送る可能性が高いです。
そのストーリーが、あなたの未来の成功、不成功をも決定付けているとしたら、ストーリーをよりよい未来、成功に満ちたストーリーにつながるように書き換えたたいと思いませんか?実はストーリーは自分で書き換えられます。そして、それにより、人生が劇的に変わることも多いです。その方法について話しました。
あなたの思っている自分の物語は、他人から見ても波瀾万丈で面白いストーリーでしょうか?あるいは、平凡でどこにでもいる人のストーリーを生きてきたでしょうか?
裕福な何不自由ない家に生まれ、家族みんながエリートで自分もエリートの人生を歩んでいるでしょうか?
あるいは、文句ばかり言って、世の中を恨んでいる貧乏な両親に育てられ、人が信じられず、不良少年、不良少女、劣等生のストーリーを生きているでしょうか?
あるいは、男に暴力を振るわれ続けるかわいそうなDV被害者の女性ストーリーの人生を生きているでしょうか?
あるいは、同年代の男性に興味が持てず、妻子ある男性との不倫を繰り返す物語(人生)を生きているでしょうか?
あるいは、他人を暴力で押さえつけることにしか興味のない人生を送っているでしょうか?
自分のそれまでの生き方を振り返ると、自分のキャラを自ら、または親や教師の期待に合うように設定して、何かしらのストーリーに沿って生きていることがわかるはずです。
上記以外にも、例えば、
子供の頃に虐待を受け、他人に心を開かなくなり、友達がほとんどいない人生を生きてきた、
母親が父親に虐待されるのを見て、男性は怖いもの、というイメージを持つようになり、それ以来男性とは関わらないようにして生きてきたのでアラフォーで独身のままである
小さい頃にお母さんから卓球を教わり、卓球が好きになって本気で練習したら小学生で全国大会優勝、中学では日本のトップ選手になり、高校では世界ランキング上位の選手になり、東京オリンピックの金メダルを目指して毎日猛練習している
などなど。人はそれなりの物語を生きているのがわかると思います。
試しに、他人に自己紹介するストーリーを書いてみると自分の人生の物語の筋書きが明確になることもあります。そして、そこには、出会いや言葉がきっかけとなり人生が変わったターニングポイントもあるはずです。
例えば、スポーツの素晴らしい試合に感動して自分もあのようになりたいと思い、そのスポーツに打ち込むようになった
偉人伝を読み、科学の素晴らしさに気づき、大学に行って研究するために猛勉強を始めた
電子おもちゃをプレゼントされ、機械工作に興味を持ち、その後、天才プログラマーになった
等様々なきっかけがあったと思います。
これらのストーリーは自分で作る場合もありますが、多くは親や身近な人からの影響で作られます。人によっては、漫画、小説、TVドラマ、映画などの影響を強く受ける場合もあります。
宮本武蔵に感動し、武蔵のような人生を生きたいと猛修行をして全日本チャンピオンになり、大成功した空手家もいます。こういう人は宮本武蔵のような物語の人生を生きています。
いずれにせよ、一度そのようなストーリーを持ってしまうと、なかなかそのストーリーから抜け出すのは難しいです。ストーリーは価値観と結びつき、自分はこういう生き方をしたい、という願望を持ち、そのストーリーを生きるのが快適になるからです。
例えば、子供の頃に、この子は勉強ができる子、というアイデンティティ(セルフイメージ、信念)を植え付けられた子はその後もずっと優等生のストーリーを生き続けます。私は勉強ができる子、と自分自身を定義します。すると、その定義に合う人間になるように意識的にも無意識的にも行動するようになります。
山口真由弁護士などは、自分は勉強が出来る子、というアイデンティティをずっと持ち続け、東京大学法学部を首席で卒業し、公務員試験や司法試験にも優秀な成績で合格し、財務省から弁護士事務所に転職します。その後、ハーバード大学法科大学院(ロー・スクール)も非常に優秀な成績で卒業し、賞(ディーン・スカラーシップ)ももらっています。ハーバード大学の教員にならないかと教授からも誘われたそうです。彼女は世界でトップレベルに頭のいい人生を生きています。
このように、自分のアイデンティティの力は強いです。人はそのアイデンティティのとおりに生きようとします。つまり、アイデンティティにふさわしい物語を生きる、というわけです。
あるいは逆に、私はバカ、というアイデンティティを親や教師などから植え付けられた子は一生そのバカな子のストーリーを生きるようになります。どんなに一生懸命勉強しても勉強ができるようにはならないでしょう。アイデンティティを書き換えない限り。これはかなり怖いことです。
つまり、人生とはなんらかのストーリーを頭に描いて、そのストーリーに沿って生きることです。そこには、自分らしさ、アイデンティティに沿ったストーリーが書かれています。ある意味、人生の青写真(ブループリント)と言ってもいいかも知れません。
では、人生のストーリーとはどういうものでしょうか?
それは、自分の世界観(世界はこういうものだ)や、セルフイメージでもあります。自分はこういう人間で、こういう人生を歩む、という自分なりの人生のイメージです。多くの人は親や友人からの影響で自分はこういう人間だ、というセルフイメージを持ち、人生のストーリーを作っています。
僕(私)は、○○先生が頭が悪い、と言ったから頭が悪い。だから劣等生の人生になる。
僕(私)は、先生が運動神経がいい、かけっこが早い、と言ったので、スポーツマン(マラソン選手)として優勝したりするスポーツエリートの人生を生きる。
私は医師になって、離島に行って、僻地の困っている人を助ける医師のストーリーを生きる
などなど。
最初の劣等生の例は、他人の影響により、悪いストーリーを持ってしまった人の例です。下2つの例は、他人が褒めることや本の影響などにより、その人の得意分野や価値観が決まり、その方向で頑張って成功していくストーリーです。
多くの人は、親や教師などにインプットされたストーリーを生きています。あるいは、親に反発して悪い子のストーリーを生きる子供もいます。
しかし、こういった人生のストーリーは自分の意思の力で自由に書き換えることができます。
そして、悪い人生のストーリーを書き換えることで途方も無いブレークスルーが起こります。ぜひ人生のストーリーの書き換えを起こして欲しいと思います。
そのようなことも私のコーチングでは教えています。