ランドマークエデュケーションのブレークスルーテクノロジー(BT)

ランドマークエデュケーションのブレークスルーテクノロジー(BT)というセミナーに比較的親しい知人から勧誘されたので、ちょっと調べてみました。ネットに上がっている情報のうちでは、以下が一番詳しい感じでした。

自己反省させられて→自分を全否定されて(精神ボッコボコ)
→泣かされて(大の大人が大泣きしてた)→頭真っ白にされて→【洗脳】

このあたりは一部アンソニー・ロビンズのUPW(unleash the power within)のディケンズ・プロセスに似てますね。ある記者が、圧力が不愉快だった、という感想を書いていましたが、かなり強く自分を否定されるのでしょう。それで大の大人が号泣する、というのはディケンズ・プロセスの名物みたいなものです。

そして、朝9時から夜11時まで×3日間セミナーがあり、宿題も出るそうで、まともに寝られないようです。寝不足だと洗脳されやすくなります。ほとんどの洗脳では、睡眠を取らせず、意識が朦朧となったところで、○○を信じます、とか言わされて、洗脳されるようです。抵抗する意識が弱くなっているところに宣言するので心の奥底に入ってしまうのでしょう。それにより信念体系が奥底から変わってしまうと考えられます。

結局のところ、BTセミナーの教えの結論としては、以下だそうです。

3日間とおしての結論は、「なんにもない」ってことだけ。
悩むのも無駄、ムダムダムダー!っていわれて
幸福感にひたってその気持ちを全世界に広げよー!
ってことでみんなで勧誘(次の犠牲者)して終わるよ。

 

何も無い、というのは仏教の空みたいな思想なのでしょうかね。根本的に見ればそうなのかも知れません。

そして、このセミナーに出た人は、空気を読まずにいいたい放題に言いたいことを言うようになる、とも書かれていました。元CCガールズの青田典子さんもランドマーク・エデュケーションのこのBTセミナーに出た直後から性格が変わり、事務所の所長が扱いにくくなった、とこぼすようになったそうです。

確かに、世の中は空で何もない、何も怖いものはない。自分の好きなようにやっていいんだ、と思ったら、好き勝手言いたい放題もできるようになるでしょう。そして、片っ端から友人、知人に勧誘をして、仮に友達を失っても何もないのだから何も感じなくなり、平気で勧誘に励む、ということのようです。

そして、友達とお金を無くして終わる、というのが結末だそうです。

やはり、空気を読み、他人の気持ちを思いやり、愛に基づいて行動するのが根本だと思います。アメリカ人の中には自分の言いたいことをひたすら主張するような人もいますが、日本でそれをやったらつまはじきになってしまいます。

自分の都合のよいように他人を洗脳するのはよくないですね。本当にその人のためになるようなことをすべきでしょう。

フランスでは国会でカルト認定されているようです。訴訟もいくつか提起されているようです。創立者もいろいろ問題を抱えているとも書かれています。

ネット上の情報に加えて、よく知っている人からの情報を合わせると、個人的にはあまり関わりたくないし、私には必要ないセミナーのようです。

同じ15万円出すならアンソニー・ロビンズのUPWに行きたいです。

アンソニー・ロビンズのDWD(Date with destiny)では、毎日夜中の1時とか3時までセミナーがあって、その後宿題をやるので、朝4時半位まで宿題をやって、翌日も朝9時からセミナーなので、睡眠時間は3時間程度らしいです。ここまで寝ないと、意識が朦朧となって、セミナーの教えがストレートに入って来るのでしょう。これはいい洗脳なので問題ないと思います。

そういう意味では、いい信念をインプットして自分を洗脳することもできるように思います。

つまり、自己啓発セミナーでは、ダンスをしたりして変性意識状態に入れてから教えるので、心の深いところに入りやすく、その分身に付きやすい、ということなのでしょう。つまり、洗脳も使い方次第で、悪い洗脳もあればいい洗脳もある、ということでしょう(ただし、変性意識状態だと売り込まれるとつい買ってしまう、という問題もありますが)。

どうせならいい洗脳を受けたいものです。

洗脳のルーツは、中国共産党が、戦争の捕虜の米国人を共産主義に思想転換させるための方法だそうです。英語ではbrainwashと言いますが、中国語そのまま直訳したそうです。中国には、いろいろな洗脳のやり方があり、拷問や暴力で脅すようなやり方の洗脳もあるそうです。

殺すぞ、と脅して信念を変えさせる、というやり方もあるのでしょう。監禁されていた女性が監禁した人に恋心を持つようになるストックホルム症候群というのがありますが、これも、恐怖による洗脳の1種かも知れません。

ともかく、こうしたセミナービジネスも外部から見ているとシステムの全体構造が見えて面白いですね。どっぷりつかっていると、洗脳されていて、周りの言うことを聞かずに教団のいうことだけを聞いて突っ走るのでしょうが、一歩引いて外部から第三者の目で見たら、自分が搾取されている構造だということに気づくのでしょう。

何か変だ、と思い始めて、抜ける頃には友達もお金も家族もみんな失った、ということにならないようにしたいものです。

そういう意味から言えば、変な教団のセミナーに行く位なら、仏教のお寺や、キリスト教の教会に行く方がよほど安心でしょう。まともな教会なら無理矢理信者にさせられたり、洗脳されることはありません。

とはいえ、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け」という本には、教会が洗脳してくれるおかげで悪魔が人間を堕落させやすくなっている、というようなことも書かれているので、教会もある意味洗脳している部分はあります。基本的にはいい方向だと思いますが。

但し、韓国の統一教会は洗脳集団である勝共連合という組織を持っていて、そこに入ると財産すべてを教団に寄附して出家するそうですから、洗脳されないように注意する必要があります。

私も東大時代に渋谷で勧誘され、一度下北沢の勝満ホームというところに行きました。そのまま行くと、日進の合宿に連れていかれ、洗脳されるところでしたが、親しい友人に話したら、お前が勝共連合に入るなら絶好する、と言われたので目が覚めました。その友人には今でもとても感謝しています。

ですから、セミナーに誘われて何かおかしいな、と感じたら、知り合いに聞いてみるのがよいと思います。今はSNSでいくらでも本当の情報が取れます。意外な人が意外な情報を持っていたりします。

もしくは、私はクリスチャンだから、などと言って断るのもいいかも知れません。

ネットワークビジネスについては、強引な勧誘もあると聞いています。しかし、よく知っている人に聞いてみると、工場の同じラインで製造され、ネットワークのラベルを貼られた製品は同じ製品にもかかわらず値段が倍になる、という話もあります。

つまり、ネットワークのダウンに分配する費用を上乗せされるために、同じ品質のものが2倍で売られているそうです。そういったものを一生懸命販売することが本当に相手のためになるかどうかは明らかです。

いまや、ネットワークがなくてもインターネットでいくらでも商品情報や口コミ、評判が手に入る時代です。そういう意味ではネットワークビジネスもその役割を終えているような気もします。

ランドマークエデュケーションについては他に以下の情報もありました。
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/psycho/1373872076/

「人類家畜化計画」闇の歴史-ランドマーク固有年表

■1985年
est社の後身、ランドマーク・エデュケーションが日本に進出する。その初代トレーナーの小南奈美子は、日本進出当初から「私はあなたのコーチです。今からあなたをコーチします」などと口走っていたという。
(コーチングの形で最初は進出してきたんですね)

■1991年
ワーナー・エアハード、実娘への性的虐待や脱税などが告発され、アメリカ国内のマスコミから一斉攻撃を浴びる。社内でのパワハラなどを証言する者も現れる。(ランドマーク・エデュケーション社の第1次経営危機)
(創立者に問題があるとすれば、その自己啓発の内容も疑問を持たざるを得ないですね。パワハラは、教義に疑問を持つ人に対してはありそうに思いますね)

■1992年
ランドマーク・エデュケーション社、ロシア・センター設立を名目に世界的に“寄付金”を集めるが、結局ロシアセンターは設立されず、ほぼ全額をネコババする。
(これはヤバいですね。詐欺と言われてもしようがない)

■1997年前後
ワーナー・エアハード一味は、ワーナー・エアハードがキリスト教とユダヤ教の共通の王の王であると喧伝し、かねてよりアメリカ・フリーメーソンの主流派(当時メロン財閥三代目が総裁を務めていた)と、
どちらが本物の33階位(穢多法師)かを巡って熾烈な覇権闘争を繰り広げていたが、それが遂にアメリカの中央政界にまで波及し、様々な不祥事を誘発させたという(例:モニカ・ルインスキー事件)。
(このあたりはよくわかりませんが、かなり壮大な話になってますね)

■2000年
ランドマーク・エデュケーション社、アメリカ国内で「ザ・ウィズダム・コース」という新しいプログラムを導入する。“ザ”がついていると世界的な嘲笑を浴びる。
(世界的な嘲笑を浴びるとしたら、ちょっとどうかと思います)

■2000年前後
ランドマーク・エデュケーション社の世界全体の売上げの約4分1、利益のほとんど担っていた日本法人の売上げが、最盛期の3割以下にまで落ち込む。(ランドマーク・エデュケーション社の第2次経営危機)
(日本が世界の売上の25%、利益のほとんどだったのですね。日本人が一番貢いでいたという。それが3割まで落ちたということは、かなりの打撃でしょう)

■2001年9月
9.11テロ勃発。テロ当日サンフランシスコで全ビルからの退避勧告。崩壊したWTCビルにはランドマーク・エデュケーションNYセンターが入居していた。ランドマーク・エデュケーション社は世界的に被災者募金を大々的に募るが、相当額をネコババしたと言われている。
(ここでも寄附金をネコババしていた、とありますね。だとしたら、やはり、お金儲けのため、という目的がかなり強い団体のような気がしますね。う~ん、全体の話を聞く限り、かなり胡散臭い団体のような気がします)