インカンテーションとアファーメーションのやり方

夢が実現しない、目標が達成できない、という場合、夢実現、目標達成を止めているブレーキが原因であることも多いです。

例えば、好きな人に会いたい、と思っても、心の底で、男の人は怖いという信念があると、無意識に男性を避けてしまうことになります。これは、例えば、子供の頃にお父さんに暴力をふるわれたりしていると起こり得ます。つまり、夢実現を信念が邪魔していることになります。

自分の夢実現を邪魔したり制限する信念をリミティング・ビリーフと呼びます。このリミティング・ビリーフがあると、いくら一生懸命アクセルを踏んでも、ブレーキもかけた状態ですから、いくらアクセルを全開にしても前に進まず、夢は実現しません。夢実現のためには、このブレーキを外す必要があります。

そして、できれば、ブレーキを外すだけでなく、それをアクセルに変えられれば一気に加速して夢を実現できます。そのためには、リミティング・ビリーフを解除し、アクセルに変えればいいわけです。アクセルとは自分に力を与える信念、エンパワーリング・ビリーフを言います。

ですから、夢を実現したいなら、リミティング・ビリーフを修正し、力を与える信念、エンパワーリング・ビリーフに置き換えればいいわけです。

つまり、自分にはできない、という信念を、自分にはできる、という信念で置き換えることで夢が実現し、目標が達成できます。

その1つの方法がアファーメーション、インカンテーションと言われるものです。これは、自己暗示みたいなもので、口で、「自分はできる」あるいは、単に「できる」と言う言葉を繰り返していうことで、信念を変えることができるか、あるいは、できない、という信念があやふやな程度までできる方向に近づけることができます。

アファーメーションは単なる自己暗示、インカンテーションはそれに強い感情を込めてアファーメーションすることと考えて良いです。当然、アファーメーションよりも、感情を込めてするインカンテーションの方が効果は高いです。

インカンテーションをする前に、自分はできない、という信念を弱めるとより効果が高いです。まずはブレーキを外してからアクセルを踏む、という感じでしょうか。

今持っている信念を弱めるには、例えば、ミッキーマウスの声で、「自分はできない、どうしよう?」とミッキーのようにおどけながらくるくるその場で回ったりすると、自分はアホと違うか?というようなあほらしい感情になります。

そうなると、自分はできない、という信念も弱まっています。

その状態で力強い声で、「自分はできる」と宣言するわけです。できれば大声でやる方が効果が高いのですが、大声で言えない場合は、力強く権威を込めた声で言ってもよいです。

これを繰り返すことで、できない、という信念をできる、という信念に置き換えることができます。これは何度もいいます。自分の信念が変わったと感じるまでやるのがよいでしょう。

例えば、できる、できる、できる・・・と100回言って、それでもできない、という感じがしたら1000回できる、と唱えます。そのくらいやると、何となくできるんじゃないか?という気がしてきます。

その状態でやると、それまで無理、と思っていたことがうまく行くことが多いそうです。これは日本電産の永守重信社長が言っていたやり方です。日本電産はこの方法で、社員がとてもできない、ということを成功させてきたそうです。

このインカンテーションは仕事の成功はもちろん、学校の勉強についても、スポーツについても、芸術やお金儲け、そして恋愛、結婚にも使えます。

私は勉強が出来る子だ
私はスポーツが得意だ
自分は(私は)お金儲けの天才だ
私はモテる
理想の彼氏(彼女)と出会える
私は結婚できる、愛される

等の言葉を感情を込めて何度も言います。そうすると、何となくそれが本当のように思えてきます。その状態で勉強やトレーニングをすれば効果が高くなります。

もっと効果を高めるには、トランポリンでピョンピョン跳びながらいうのがよいです。

時間は20分間程度~自分の信念が変わったと感じられるまでやればよいです。

例えば、セールスをする場合には、私は必ず売れる、契約が取れる、というのを、売れる確信が持てるまで言い続けます。マイケル・ボルダックは1時間半位このインカンテーションを続けるとセールスで成約する確率が非常に高まったそうです。

もちろん、インカンテーションをやっても絶対的にお金がない人の場合には、いくらインカンテーションしても成約はできない場合もあったそうですが。

いずれにしても、自分はできない、無理、と思うことがあれば、このインカンテーションをやって、できないという信念をできる、という信念に置き換えればよいです。

そうすればそれまで不可能と思っていたことができるようになるでしょう。