東京大学でベンチャー起業:優秀な学生ほど起業する

東京大学で起業熱が高まっているようです。

公務員になったり、大企業に入って日本や社会を変えるというのが昔の東大生でしたが、今や官僚も大企業も魅力に乏しい、と思う人も多いのでしょう。

今は情報があふれ、起業して成功した東大生の情報も多数あります。

東大発ベンチャーは昨年9月時点で268社。2位の京大の1.4倍ものスタートアップが東大発で動いています。

大企業に入って、上から与えられたテーマを地道にやって、徐々に昇進して課長くらいになってからある程度自分のやりたいことができるようになり、その後は部下が仕事をしてくれて、比較的楽になる、というのが高度成長期頃のモデルでした。

しかし、このモデルでは本当に能力のある人は欲求不満がたまることもあり得ます。

自分が考えたテーマの方が上から与えられた失敗しにくいテーマよりもずっとやる気になれる人も多いと思います。

そういうテーマであれば、寝食を忘れて没頭できますし、それだけやって結果が出れば、株式公開したりして莫大な収入が得られます。数十億円、数百億円も資産を若くして築くことも可能でしょう。

米国では、アップルのスティーブジョブズもアップルの創業だけで億万長者になっていました。

米国では10歳くらいでも起業して億万長者になることもあるそうです。

ですから、日本のトップの東大生であれば、十分起業できると思います。

ただし、ビジネスは、大企業が十分な時間をかけて企画を練って参入しても成功するとは限りません。うまく行かずに撤退するケースもあり得ます。

売ってみないとわからない面も多いです。売り方、広め方の問題もあります。

しかし、それらを全部加味しても、自分のアイデアで起業してビジネスを作り、世の中の役に立ったり、世界を変えたりできるのは魅力的だと思います。本当に自分に自信があれば、起業の道を選ぶのもわかります。

自分の力を試してみたい、という人もいるでしょう。

こうした起業家は米国の大学では学生の10%程度いるようです。世界的には、大体5~10%程度で、最近は割合が増えており、起業する時期も早くなっています。

そういう意味では起業ブームと言ってよいでしょう。トヨタ自動車の株式時価総額をテスラが追い抜き、アップル、グーグル、ヤフー、アマゾン等はトヨタの3~4倍くらいの時価総額を持っています。

長い歴史を持つ日本の大企業を創業20~30年程度の企業が追い抜き、雇用者数も数十万人と遜色ない位の雇用を生んでいます。

今後は、ますますこの傾向が強まるのではないでしょうか?

そういう意味で、今後は東大に入って起業して、若くして億万長者になる、というのが受験生の一つの現実的な目標になるかも知れません。