楽観主義と悲観主義 ストックデールの逆説

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新型コロナウイルスcovid-19の世界的な流行から株式相場が急落し、世界恐慌が始まる可能性があります。

金融事情からは、リーマンショックの時よりも数倍~10倍くらい悪く、今回の落ち込みはリーマンをはるかにしのぐ大不況になるという人もいます。

こういう場合に、いや、大したことない、すぐ元に戻るでしょ、と頭がお花畑のようなお気楽な楽観主義者もいれば、世界の終わりだ、もう全部無くなる、生きていられない、と悲観主義的になる人もいます。

どんなに深刻な状況であっても、楽観的な見方を無くしたら、絶望して本当に死んでしまうかも知れません。極端な悲観主義は危険です。

しかし、逆に新型コロナウイルスはすぐに収束し、すぐにまた今までの状態に戻って楽しい人生を送れる、と楽観的な見方だけを持っていたらどうなるでしょう?

予想通り新型コロナウイルスが早期に収束し、元に戻らなかったら、楽観していた分、落胆は大きくなり、悲観主義だった人よりも悪い精神状態に陥ることもあり得ます。

ベトナム戦争に行った米国の軍人達が捕虜になったとき、もうすぐ釈放される、クリスマスには米国に帰れる、と楽観的な見方をしていた兵も多かったそうです。

しかし、そういう楽観的な見方しかしていなかった人は、クリスマスになっても帰れず、その次の機会にも帰れず、というのが続くと希望を失って次々と死んでいったそうです。

そんな中で生き残って米国に帰り英雄となったストックデール将軍は、楽観的な見方を持っていただけでなく、悲観的な見方、つまり最悪の事態も想定していたそうです。

楽観主義的な見方だけでなく、悲観的な最悪のケースも想定しておくことで、楽観的な期待が裏切られたとしても精神的に耐えることができ、最終的には釈放され、米国に帰り、英雄となりました。

今のコロナウイルスについても、早期に収束する、すぐに元に戻る、という楽観的な見方をしていたら、もしかしたら、数年間ウイルスが蔓延し続けたり、景気が悪化の一途をたどり、会社が倒産したり、自営業なら破産したりしたら、精神的に耐えられないで、最悪自殺してしまうかも知れません。

しかし、最悪のケースも想定して、新型コロナで1、2年不況が続き、その後も回復しなくても生きていく心の準備をしておけば、仮に新型コロナウイルスや株価の下落、大不況が続いたとしても何とか耐え忍ぶことができます。

むしろ、新型コロナウイルス後の世界の準備を今から進めておくこともできるかも知れません。そうしたら、逆にチャンスになります。

引き寄せの法則では、意識を集中したものが実現する、と言われます。だとすれば、常に楽観主義でいるべき、とも言えますが、上で書いたように、楽観主義のみだと、その楽観的な期待が裏切られた場合のショックは大きいです。ですから、楽観主義にフォーカスしつつ、悲観的な状況になってもそれに対する備えを怠らない、という対応がいいのではないかと思います。

悲観にばかり意識を集中するのはもちろん論外で、必ず楽観的な期待意識は必要です。

意識をフォーカスするのは、楽観的な未来、現実的な備えは悲観的に準備する、というのがいいと思います。

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