GACKTは格付けの達人として50連勝近く勝ち続けている格付けのプロとして知られています。
しかしながら、投資話については格付け能力はなかったようで、都内の投資コンサルタント会社「クエストキャピタルマネージメント有限会社(以下クエスト、社長・松井直幸)」の投資詐欺に引っかかって数億円を出資して出資金も返ってないそうです。
TVでは格付けのプロとしていい格好をしてきましたが、そんな怪しい投資話にあっさり乗るようでは本当に格付け能力があるのか、かなり疑問です。
世田谷の家を3億5千万円(推定)で売ってまで投資につぎ込んだそうですから、ちょっと人間としても疑わしいですね。普通の感覚なら投資は余剰資金でやるもので、家屋敷を売ってまでやって全財産を失う商品先物投機の話は有名です。
つまり、GACKTの投資に関する見方は、商品先物で失敗して家屋敷を手放すことになった昔の旧家の主程度だったという見方もできます。
逆に見れば、それほどクエストキャピタルマネージメント投資会社の詐欺がうまかった、ということなのかも知れませんが。
そして、GACKTのおかしな行動は、彼も関与するSPINDLEという仮想通貨の話にもつながります。つまり、GACKTが投資詐欺で莫大な損失を被ったために、それを補うためにこのSPINDLEをやらざるを得なくなったのではないか、とも噂されています。
ただ、この件については、キャンペーンが途中で中止になったので、被害は最小限でとどまった可能性もあります。
お金儲けの夢として一番安易なのは、株や商品先物で大儲けして億万長者になる、というものでしょう。そして、多くの素人が相場に挑戦して、最初のうちはビギナーズラックで勝つこともありますが、いずれ失敗して借金まみれになり、最悪行方不明になったり、命を絶ったりするケースまであります。
投資でお金持ちになれない理由の1つにコンフォートゾーンという考えがあります。これは宝くじに当たった人の不幸とも共通するのですが、大金を持つと、なぜか短期間に使ってしまってそれ以前よりも悪い状態になる人が多いようです。
つまり、自分が持っていて気持ち悪くならない額までお金を減らすサーモスタットのような機能が人間の心理にはあり、それ以上にお金を持ってしまうと無意識のうちに他人にあげたり、無駄なものを買ったりして元の貧乏な状態に戻ろうとします。
そういう意味で、投資で億万長者になりたいとしたら、自分の無意識も億万長者にふさわしい人間のそれになっている必要があります。
世界最高の投資家で年収1兆円稼ぐという人も、取引に感情を乗せないように注意しているそうです。感情が乗った取引は失敗することを知っているのでしょう。
双葉山が69連勝で止まったとき、「我、いまだ木鶏たりえず」といいましたが、木で彫った鶏のように感情のない状態でなければ、それ以上に勝ち続けることはできない、という意味でしょう。
投資で億万長者になるには、同じように木鶏のような無心の心が必要な気がします。無の心で投資できる人だけが巨万の富を築けるのかも知れません。