人がこの地球に来ている目的は何でしょう？

聖書に書いてあるように、あるいは仏教でも言われるように、人は神や仏であるとすれば、なぜわざわざ好き好んで不自由な地球に来て、憎しみ合ったり、争ったり、傷つけ合ったりするのでしょう？

一つには、体の無い神や仏では体験ができないから、この３次元の体を持って様々な体験をするために地球に来ている、とも言われます。

あるいは、こういう体験をしたいから、こういう人達の中で育ち、こういう経験をする、と決めて、周りの人達も全部決めて地球に来る、という説もあります。

あるいは、カルマのための輪廻転生から抜け出せずに生まれ変わる人もいるのかも知れません。そういう人はカルマを解消しない限り、輪廻転生から抜け出せないのでしょう。

しかし、人が地球に生まれてくる本当の目的は、他人から奪うためではなく、人に与えるためである、とジェームズ・スキナーは言っていました。

多くの人は、他人と競争し、地位や、お金を奪うことに一生をかけることもあります。ルールのある中での競争であれば、他人を打ち負かして、チャンピオンになり、金メダルを取るのもよいでしょう。それはそれで、世の中に希望を与えるという意味では、人に与えているとも言えます。

自分が持てば持つほど他人に与えられるので、たくさんのお金を稼ぎ、それを有効に寄附するのも与えることになるでしょう。

しかし、もっと大きな目的というか、使命、ミッションが人間にはあります。

それは、全ての経験を愛に変える、ということです。

どんなにひどい目に会っても、愛で返す。それ以外の解決策はないと思います。

キリストのように、左のほほを打たれたら、右のほほを差し出す、というように、不平、不満を持ち、他人を傷つけようとする人はどこかに心の傷を持っています。愛で返すことで、そうした恨みや憎しみを持っている人も徐々に愛に目覚めると思います。

神は愛である、と言われますが、全ての体験を愛に変換することで、人は神に近づけます。

毎日の体験を全て愛の観点から見直してみましょう。そうすれば、どんなに気に入らない上司や部下、同僚も気にならなくなります。むしろ心配になるでしょう。

そして不思議なことですが、そういう見方をしていると、自然に問題が解決して行きます。いやな体験も愛に変換することで、問題ではなくなり、その後、その問題は起こらなくなります。

全てを愛し、全ての体験を愛に変換することで、人としての使命、ミッションが全うできるのではないかと思います。