エベレスト登頂は命をかけた夢実現・目標達成

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エベレストという映画を見ました。2015年の作品で実話のようです。

3月頃から徐々にベースキャンプから上の方に登って行って、5月10日に登頂というスケジュールで、第一ベースキャンプから順番に薄い空気にならしていくようです。上の方は空気が薄いので酸素ボンベがないと動くのも大変のようです。

参加者も様々な国の人や職業、年齢の人がいて、日本の難波康子さんは7つのうち、6つに登頂し、最後がエベレストだったそうです。彼女も無事登頂を果たし、山頂に日本の旗を立てました。ところが・・・(あとはネタバレになるので映画をご覧下さい。

この映画を見て、何のために登山するのか?と感じました。命の危険があるのは当然ですが、たった1人のわがままで何人もの同じチームのメンバーをも命の危険にさらすことになります。しかも、ルール上やってはいけないわがままでベテランのシェルパまで巻き添えにして死なせてしまうケースもあります。

わがままを言ってその人だけが死ぬのであれば、まぁ自業自得でしょうが、一緒に登っているシェルパまで巻き添えにして迷惑をかけるだけでなく、死の道連れにしてしまう、というのは、人間としてどうかな、と思います。一種の殺人とも言えますから。

時間に遅れれば、登頂を諦めるルールを厳格に守らないと、大事故につながります。それが何人もの死者を出すことにもつながります。それができない人は登山をすべきではありません。

そういう意味では、エベレスト登頂は、命をかけた夢、というだけでなく、周りの人の命をも巻き込んだ一大プロジェクトと言えるでしょう。

ですから、あと1時間で登頂、というほんの少しのところで時間切れになり、もう一生登れないとしても、そこで諦める勇気を持つことも非常に大切です。命を落とすよりはマシですから。

1時間余分に山頂にいたために、自分だけでなく、隊長の命まで危険にさらす場合があるのですから。

私も山に登るのは好きですが、本格的な登山はしたことがないです。しかし、この映画を見て、高い山に登るのがいかに大変かはわかりました。

深いクレバスの上に梯子のような橋をかけて渡るのもかなり怖い感じがしました。

雪崩が起きて、氷の塊が上から落ちてきて、1人に当たると、その人が滑落し、その下にいる何人もが巻き添えを食う場合もありえます。

本当に命がけの場面が何度もありました。

そして、下山途中に力尽きて亡くなる人や、意識が朦朧となって落ちる人など、本当にちょっとしたことで命を失う人が続出していました。

このときは、5月10日の夕方から嵐が来て、それが2日間位続いたので何人もの死者が出たようです。

エベレストのような標高になると空気が薄すぎて、ヘリコプターも飛ばせないそうです。それを無理やり飛ばそうとすると事故になる危険があります。とはいえ、複葉機で山頂を飛び越えた人もいたそうですが。

さらには、ジェット機で物資を搬入した例もあるようです。1973年イ タリア隊で、ジェット機とヘリコプターで搬入した物資は50トンにも及んだそうです。ジェット機なら空気が薄くても飛べますから、いいのでしょうね。いずれロケットを使う人も出て来るかも知れませんが。

イタリアとしては、リナルド・カレル、ミルコ・ミヌッツォら5人が登頂しイタリア人として初のエベレスト登頂に成功しました。このときは、 実業家グイド・モンジーノが組織し、イタ リア人隊員は隊長も含め64人、雇用したシェルパも100人にのぼり、ジェット機とヘリコプターで搬入した物資は50トンに及ぶなど単独の登山隊としては 最大級の規模だったそうです(wikipediaより)。

エベレストの入山料は150万円程度(11000ドル+α)、商業ツアーでは、2015年現在、ネパールからの通常ルートの場合、入山料などの全ての諸経費込みで$35,000〜$85,000程度、つまり、400万~1000万円位のようです。

それだけの費用と時間をかけて、エベレストに登頂できないこともありますし、登頂できても下山中に死亡することもあります。凍傷等になれば、手足や顔の一部(鼻など)を失うおそれもあります。

そこまでしてエベレスト登頂を目指させるものは何なのでしょう?

応援してくれる人のため、という人もいたり、6つを登頂したから最後の1つ、という理由で登頂する人もいました。

夢のために命をかける、と口で言うのは簡単です。コーチでもコーチングでは、背水の陣、絶対的決断が必要、と言います。言わば、命がけで目標達成に全力をかけるのが成功の秘訣でもあります。

しかし、エベレスト登頂には、文字通り命がかかっています。そこまでのリスクを取ってまで夢を実現したいかどうかは人にもよるのでしょう。

エベレストに登頂する位の覚悟で目標達成に臨めばたいていの目標は達成できるかも知れません。失敗すれば死と隣合わせ、まさに背水の陣ですから。

そういえば、最近セミナー講師のブレア・シンガーのチームがキリマンジャロに登頂した、という話を読みました。キリマンジャロは、標高5,895mで、エベレストで言えば、第3から第4ベースキャンプあたりでしょう。エベレストでは7600メートル付近にも第5ベースキャンプがあり、そこから一気に頂上を目指すようです。

エベレストは、標高8,850m(以前は8848mと言われていて、厳密には地殻変動により変化しているようです)でキリマンジャロよりも3000メートルも高いのでその難度は比べ物にならないでしょう。実際、エベレストでは6000mまでは比較的簡単に登れ、トレッキングを楽しむ観光客も多数訪れるようです。6000mくらいのベースキャンプからはエベレストの山頂を間近に見れるそうです。

エベレストでは、7600mの第5ベースキャンプから一気に8850mの山頂を目指すわけですが、朝4時頃出発して、昼頃に山頂に着くスケジュールで行くようです。つまり、8~10時間かけて登るのですが、これが、体力のない人や病気にかかった人がいると遅れてしまい、それが遭難事故にもつながるようです。

遭難事故は、登山中よりも下山中が多く、死亡した遭難者の7割が下山中に死亡しています。せっかく山頂に登頂できて、旗を立て、記念撮影をしても、それが最後になってしまう人も多いようです。

とはいえ、死亡事故の割合は1~2%程度ですから、それほど多いというわけではありません。きちんとガイドやシェルパ、隊長の言うことを聞いていれば、大抵の場合は大丈夫でしょう。ただし、数年に1度の大規模雪崩などに遭遇すると止むを得ないですが。

いずれにしても、登山の夢を叶えるために、命がけで山に登る、というのは冒険家冥利につきるとは言えます。しかし、家族、特に奥さんのお腹に子供がいたりする場合に、個人の趣味で命がけの登山にでかけ、亡くなってしまう、というのはちょっとどうかと思います。

日本でも雪山登山で亡くなる人も毎年います。趣味で命を失うことの無いよう、安全対策を十分して夢を実現して欲しいものです。

エベレスト登頂の夢が叶った直後の下山中に亡くなってしまったのでは、夢を叶えたとは言えないのではないでしょうか?登頂に成功して、山頂に旗を立てるところまでをイメージするのも必要ですが、さらに、下山して、元の日常生活に戻るまでをきちんと夢としてイメージしておくことが重要なのかな、と思います。

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