以前、受験勉強のセミナーをしたのですが、いい大学や海外の大学に行きたいのに、必死で、全力で猛勉強できていない、という生徒さんがほぼ全員でした。
いい大学に入りたければ、猛勉強すればいいばいいだけの話です。それは誰でもわかっています。
しかし、わかっているけど、猛勉強ができない。これは、心に葛藤があるからです。
例えば、猛勉強して落ちたら自分はバカだ、と証明することになる。猛勉強しなければ、自分はやればできるんだけど、勉強しなかったから落ちた、と言い訳できます。
しかし、猛勉強して落ちたら自分はバカ、勉強しなくて落ちたら自分は賢い、というのは正しいとは思えません。
勉強すること、つまり、努力することも1つの才能ですから。努力するには忍耐力が必要です。
努力さえすれば、一流大学や医学部に合格できるのに、努力が足りないだけで、志望校に入れない、というのはバカげていると思いませんか?少し我慢して猛勉強するだけでで、第一志望校や医学部に入れるとしたら、やらない方がおかしいです。
何度も書いていますが、1日18時間の猛勉強を半年続ければ、東大の理1、理2、文2、文3のどれかには入れると思います。
しかし、これを言っても実際にやる人はほとんどいません。
1日18時間の猛勉強をできる人は、100人に1人もいないのではないかと思います。
あるいは、1000人に1人かも知れません。
しかし、物理的には、1日18時間の猛勉強をすることは、人間にとって不可能ではないはずです。それだけ勉強した人が実際にいるのですから。
それに、勉強しすぎて発狂した、とか、死んだ、という話も聞いたことがありません。もしそんなことがあるなら、受験名門校は発狂したり、死んだりした人だらけになってしまいます。
余談ですが、司法試験では、発狂したり、自殺する人は実際います。しかし、大学受験ごときでそこまで深刻なことにはならないと思います。
つまり、ただ、やる気だけの問題と思います。
東大首席卒業の弁護士山口真由さんは、司法試験の口述試験の直前は、1日19時間半勉強したそうです。さすがにこれだけ勉強すると、蛍の光の歌が聞こえてきたり、すこし変な状態になったそうですが、発狂までは行かなかったようです。
山口真由さんの場合は、司法試験の口述試験の直前だったので、おそらく2週間程度1日19時間半の猛勉強をしたのだと思います。口述試験は落ちる人は少なく、落ちたらまた1年間口述試験のためだけに受験勉強を続けなければならないし、口述に落ちたら口述に落ちた人、という目でずっと見られるので、絶対に落ちたくない試験ですから。
猛勉強したことのない人は、とりあえず、まずは1日10時間、その後12時間、15時間、18時間と増やしていって、最終的には19時間半まで増やし、幻聴が聞こえてくるなら少し勉強時間を減らす、というのがいいかも知れません。
まずは、勉強時間を増やすことから始めてみるのも手だと思います。
最終的には正しい勉強方法をマスターする必要はありますが、量質転換といって、大量にやると、質も上がりますから。
こちらの教材には、無理なく自然に、猛勉強が楽しくできるようになる方法が書かれています。