ロシアが新型コロナウイルスcovid-19のワクチンを開発?

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ロシアが新型コロナウイルスのワクチン開発に成功したと発表しました。

と言っても、臨床試験を第2相(フェーズ2)までで8月中に承認して、第3相は治験と並行して行う予定だそうです。第3相でドロップする薬も多いことを考えると、リスクはあり、今後の治験次第では実用化できなくなるリスクもあり得ると思います。

というのも、医薬の開発は、前臨床(動物試験など)、臨床第1相、第2相、第3相(フェーズ1、2、3)と臨床試験は3段階をクリアして初めて製造承認されます。

今回のロシアは、第3相を待たずに第2相までで薬として承認して、患者に投与する、というのですから、日本では考えられないです。フェーズ3で副作用が出て、薬の開発を止めることもよくありますから。

フェーズ3では、大規模臨床試験をしますから、副作用で、何人か死亡したりするケースもあり得ます。そうなれば開発を断念せざるを得ないでしょう。

ロシアのワクチンの仕組みはおそらく、日本の阪大発ベンチャーのアンジェスと同様、アデノウイルスにコロナウイルスの一部の遺伝子を入れて、ヒトの体内に注入し、細胞内で抗原となるタンパク質を作らせ、それが抗原となって、抗体が作られ、免疫ができる、というものと思われます。

日本のアンジェスの森下竜一教授も早期にDNAワクチンを開発する、と意気込んでいましたが、まさか、ロシアが臨床のフェーズ2で承認するとは夢にも思っていなかったと思います。いわば反則ワザですね。

日本では、所内の安全委員会とか、いろいろ委員会を通してから実験に着手して、臨床試験の患者も集めて、とやっているとすぐに数カ月経ってしまいます。そのあたり、共産圏だとトップが強権的にやれるので、自由主義社会よりも手続が早い可能性があります。

ロシアでは、最初は、医師や教師の希望者に投与するようですが、副作用があったら医師がしばらく仕事ができなくなるおそれもありますから、医師で治験をするのはどうかと思います。

一般の患者でテストして、副作用がないのがわかってから医師に打った方がいいのでは?と個人的には思います。

とはいえ、最近では、コロナウイルスのよくない話ばかりだったので久々に明るいニュースを言えるかも知れません。

ただ、私が今日Natureの7月16日号で見たところでは、新型コロナウイルスは免疫反応(メモリー)が弱くなるようなことを書いていました。その意味では、きちんとした免疫ができないように細工してあるおそれもあるので、まだまだ予断は許さないと思います。

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